話題の福祉ネイリスト ネイルの魅力と注意点

精神科クリニックに勤務しているMioriです。

休日のみ趣味のネイルを楽しんでいたのですが、先日「福祉ネイリスト」という言葉を初めて知りました。

自分でも何かできないかなぁと思っていたところに、偶然出会った老婦人との交流で福祉ネイルの効果を実感。

 

福祉ネイルの魅力を体感した実体験の話と

看護師の先輩から聞いたネイルの注意点の話。

両サイドからお伝えしたいと思います。

 

 

先日ニュースサイトで

88歳、人生初のネイル体験 広がる「福祉ネイリスト」

という記事を読みました。

私は「福祉ネイリスト」という言葉をこの記事で初めて知ったのですが

そもそも「福祉ネイリスト」ってご存知ですか?

 

「福祉ネイリスト」とは

ネイルサービスを通じて福祉に貢献する取り組みをしているネイリストのこと。

主にご高齢の方を対象としていて、施設などに訪問してネイルサービスを行うことが多いようです。

福祉ネイリストとしてネイルサービスを提供することに、必ず必要な資格というのはありません。

ただ「福祉ネイリスト」の認定資格を出している協会はあります。

一般社団法人シニアチャレンジッドメンタルビューティー協会(SMBA)という協会で、大阪を中心にいくつかネイルスクールがあります。

このSMBAのスクールには、ネイル技術の他にも「高齢者の特性、障がい者福祉」「爪の病気・トラブル」などのカリキュラムが含まれているようです。

SMBA認定の「福祉ネイリスト」の方にはそういった基礎知識があるかと思いますが

 

ネイリストとしての技術を福祉に生かしたい

福祉の仕事の中でネイルを提供してみたい

 

という方は知っておいた方がいい注意点があります。

 

爪で見る病態チェック

私も看護師の先輩から聞くまで知らなかったのですが、緊急時など爪から状態を確認することがいくつかあるそうです。

 

例えば「酸素濃度」

これは爪の色から判断ができます。

通常淡いピンク色の爪がっぽくなっていると酸素供給が足りていない状態。

循環器系の疾患や、心疾患などの原因が考えられます。

 

あとは「血流量」のチェックも。

爪をぐっと抑えると一瞬白くなって、離すとすぐにピンク色に戻りますよね?

それが戻るのに2秒以上かかる血流量が足りていない状態。

脱水や低体温などの可能性が考えられます。

 

ご高齢の方は突然倒れてしまうリスクも高くなります。

他にも爪の状態からわかることはたくさんあるので、有事にチェックできる状態にしておくのが大事ですね。

マニキュアであれば病院側で落とすことができます。

ただジェルネイルだと病院でオフすることができないので注意が必要です。

ご高齢の方だけでなく、倒れてしまうような事態が心配される方も、ジェルネイルは注意された方がいいかもしれません。

 

とはいえネイルは危険性だけでなく、良い点もたくさんあります!

爪のおしゃれで、癒しや活力を与えられる。

それを実感できた出来事がありました。

 

いくつになってもオシャレは楽しい

先日セリアのネイルコーナーに行ったとき、ご高齢のご婦人がリムーバーを2つ持って悩んでいて、

「これは何が違うの?」

と聞かれたので「ジェル用とマネキュア用ですね」とお答えしたところから会話がスタート。

「透明なものだけね、塗ってるのよ、ほら」

「こんなシワシワな手で色つけてもおかしいし…」「でも透明ならね、いいでしょう?」

「もう75歳だもの」

「こんな風でもね、昔は美容師だったのよ」

と年齢から前職、職場の場所まで色々教えてくださって。お話が止まらない!笑

止めどないお話の中で何度も繰り返されていたのが

「こんなシワシワの手の自分じゃマニキュアは似合わない」

でも「透明なのでもするのはいいでしょう」と自分なりにケアしてることをお話されるときはすごく楽しそうで。

あぁ、本当はもっとやってみたいんじゃないかなぁ、と思いながらお話をしていました。

そうしたら

 

「透明なのもなくなっちゃうから買っておこうかしら」と。

 

一緒に探したんですが…なんとクリアカラーがない!

たまたまマットのトップコートしかなくて…でも

 

「こういう色なら目立たないかしら」とピンクベージュを手に取られたんです…!

 

初めはクリアカラーを落とすための除光液だけ買いに来たと言っていたのに!と嬉しい気持ちになって薄づきなヌードカラーをいろいろオススメしたんですが

「そういう色は昔やったことがあるのよ」と少し自慢げに仰って、「これがいいかしら」と嬉しそうに初挑戦らしいパールピンクをご購入されました。

 

「似合わないから」としきりにお話ししていたけれど、本当はネイルしたかったんだなぁと思ったんです。

やっぱりオシャレはいくつになっても楽しいもの!

きっとマニキュアを塗ったら、合わせてお洋服も選ぶのが楽しくなる

オシャレしたらお披露目したくて、外出したり人に会う機会も増えるかもしれない。

 

そういう自信と、活力を、ネイルで提供できたらいいなぁと思うんです。

もちろん注意点もしっかり勉強した上で、正しい形でやっていきたいなぁと思います。

 

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2 件のコメント

  • こんにちは!
    ランキングより伺いました。

    福祉ネイル私もこの言葉を初めて知りました。

    お年寄りの方でも、化粧をすると笑顔が良くなるという話は聞いてますので
    ネイルもきっと喜ばれるのでしょうね。

    応援しました。

    • ご訪問ありがとうございます。
      そうなんです!メイクセラピーというものもありますし。
      きっとネイルも装いの1つとして効果があると思うんです。
      応援ありがとうございます!

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    ABOUTこの記事をかいた人

    ピラティスインストラクー。TCマスターカラーセラピスト。医療機関勤務でPSW資格保持。前職はテレビ番組の編集マン。 旅と映画とセルフネイルを生きがいに、はじめたてのブログを楽しくやってます。 詳しくはこちら